ドサッと廊下に響く音
呼吸が乱れ、冷や汗をかいているリンを見て
ドラコは目を見開いた
「おいっ!!しかっりしろ!!!」
廊下中に響き渡るような大声を上げた
体を大きく揺さぶってみても何も反応を示さない
聞こえるのは口から微かにこぼれる、小さな吐息だけだった・・・
「い、医務室へ・・・っ」
ドラコは慌てている心を落ち着かせて、リンを運ぼうと背と膝の裏に手を回す
だが、思った以上に気を失った人間の体は重く
そんなに頑丈な体つきではないドラコは、運ぶ事はおろか
リンを抱えたまま立っている事さえ辛かった・・・
冷たい床に自分のローブを敷き、その上にリンを優しく置いた
さらに呼吸が乱れていくリンを見て、ドラコは自分の無力さに怒りを感じた
悔しさからか、ドラコは強く唇を噛む
その時、カツッ、カツッと早めのリズムで響く靴音が聞こえた
だんだんと、自分達の方へと近づいて来る
柱の影から、黒いローブを着込んだ男が現われた