リンが返事をする前にグイッとリンの左腕をスネイプの手が引っ張る
今度は、包帯の巻かれていない所を優しく・・・


「マダムは今出掛けている」

そう言って慣れた手つきで包帯を外していく


「薬はどこにあるか分からん」

だがベットの上に置かれているのは小さな塗り薬と
何で作られたか分からない物が入っているゴブレット・・・


「我輩が痛み止めと塗り薬を作った」

塗り薬のほうを手にとって、優しく火傷の傷口に塗り込む
チクリと痛んで体を引こうとするが、スネイプに手を掴まれていて叶う事は無かった


「それを飲め」

リンは目線をゴブレットへと向ける
明らかに人間の飲むべきでは無さそうな黒っぽい緑色
そう、まるで―――

「青汁みたい・・・」

「飲め」

「・・・・」

リンは右手でゴブレットをしっかり掴み、口に運ぶ
ゆっくりと口内に広がる味は苦かった・・・
だけど、噴出さないように我慢して、全て飲みきる

「苦っ・・・」

「ほぅ、文句があるのかね?」

「ぃ、いえ・・・」

スネイプは薬を塗り終わって再び丁寧に包帯を巻いた
するとリンは途端に眠気が襲ってきて、瞼が重くなった


「ゆっくりと寝たまえ。寮監には我輩から言っておく」


いつもの様子とは違うスネイプに驚きを隠せないリンだったが
ベットの中へと再び足を潜らせる
そして首の所まで布団を掛けると、目を瞑った・・・


「・・・・・先生、ありがとうございます・・・・・」


リンは感謝の言葉を呟いて、そのまま深い眠りへと落ちていく
スネイプは穏やかな寝息をたて始めたリンを見て
ゴブレットを手に立ち上がり、安心した顔で廊下へと歩みを進めた