リンは、ロンの言葉に言葉が出なかった
図星だったから・・・
ドラコはフルフルと怒りで体が小刻みに震えていた
その瞬間、バッと杖を出してロンに向けた
「ウィーズリーッ!!もう一度言ってみろ!!」
いつも以上にロンの事を強く睨んで、ドラコは叫ぶ
そんな様子にロンは思わずたじろいだ
だけど、負けじと杖を向ける
「そこまでムキになるなんて、どうしてだマルフォイ!?」
「黙れ!!」
まさにその様子は鬼気迫るもので、リンは呆然と立ち尽くす
何も出来ないまま、ドラコとロンの距離はどんどん縮まっていく
いつ攻撃し合ってもおかしくない
「ロン、止めろ!」
その時、ハリーが声を上げた
リンはその声にビクッと反応して思い立ったようにドラコの前に立ち塞がった
「っドラコ!もう止めて!」
そんな2人の様子に、ロンとドラコ、ハーマイオニーまで驚いていた
ジッと固まったまま動かない
「さぁ、寮に戻ろう・・・」
そういってハリーは2人の背中を軽く押した
ハーマイオニーはハッとして、リンの方を見てからゆっくりと歩み始めた
ロンも何か言いたそうな顔をしていたけれど
ハーマイオニーに小突かれて、渋々足を進めた
リンはホッとして安堵の息を漏らす
「ドラコ、あたしの為にゴメン・・・」
申し訳なさそうにリンは謝った
そしてドラコを見る
「すまない、リン・・・」
そう言ったドラコの顔は、悲しそうに歪んでいて
リンは言葉に詰まった
そんなリンを残して、ドラコは寮の方に歩いていった
リンはその場を動けなかった