人通りの少ないスネイプの自室からの帰り道を、リンは1人で歩く
もう直ぐで消灯時間なるからだろうか
リン以外に廊下を歩いている生徒はいない

リンは両手に巻かれた白い包帯を見た
スネイプに丁寧に巻かれた包帯からは、ほのかに薬草の匂いが香る

あんなに丁寧に接してくれて、夕飯までキチンと準備してくれる
そんなスネイプを、誰も見た事なんて無いはず
自分は、どこか特別な存在になれた様な気がして笑顔になる


そしてハッフルパフの寮の入り口につき、中に入ろうと体を滑らせる

いつもより騒がしい声がガヤガヤと聞こえて、リンは眉をひそめた
その時、部屋の真ん中で女の子達と楽しそうに話していたマリアがリンに気付いた


「あら、リン!!何処に行っていたの??」
「ゴメン、実は、またちょっと怪我しちゃって・・・」

そう言って、てへっと笑うリンにマリアは駆け寄る

「また怪我するなんて・・・。大丈夫なの?」
「平気平気!それより、何があったの?こんなに騒がしいなんて」

リンは、怪訝そうに手を見るマリアに笑って見せてから質問してみた
するとマリアはパアっと顔が明るくなる

「そうなのよ!!今日の夕飯に大変な事があったのよ!!」

マリアは興奮しながらリンの腕を引っ張ってソファを陣取った
リンも大人しく隣に座る

「夕飯の時にダンブルドア先生がね、
『パートナーには誰を誘っても良い。勿論、先生方やわしでもおーけーじゃ』
って言ったのよ!!
そしたら、スリザリンの子がスネイプを誘うって言ってるらしくて
皆その話題で持ちきりよ!!」


「・・・・・ぇ?」

「どうなると思う!?あの子綺麗だから、結構あるかもしれないわよね!」


マリアははしゃぎながら話し続けた
リンは何も考える事が出来なくて、ただ包帯を見つめた

何も行動しなかった自分に罰が当たったのだ、と思い

リンは静かに涙を流した