「リン?」
「? セドリック!!」
「やぁ。・・・一体何をしているんだい?」

セドリックは挨拶を交わすと、不思議そうに机を覗き込む
そして真っ白な封筒を見てフフっと笑みをこぼした


「ラブレターかな?」
「そ、そんな訳無いじゃない!!」


リンは顔を真っ赤にして、慌てて否定した
だけど、直ぐにしゅんとして封筒を見る

「ただ、どうすれば良いのか分からないの・・・」


セドリックは何も言わずにそっとリンの隣に腰掛けた
微笑みながらリンを見る

「リン、元気出して?
相手に気持ちを伝えたかったら、そのまま思っている事を書けば良いんだよ」

そっとリンの手を握ると、リンはセドリックを見た

「そのままで良いのかな?」
「うん、リンはリンの気持ちをそのまま伝えれば良い」

「・・・・・そう・・だよね・・・。うん、・・・ありがとう、セドリック!!」
「フフ、僕は何もしていないけどね」

そう言ってセドリックは爽やかな笑みを浮かべて席を立つ
リンは何かを決心したようなすがすがしい顔でペンを握った
そしてセドリックを見上げて微笑んだ

「ふふっ、セドリックのお陰でお風呂でマリアに怒られなくてすむよ」

「お風呂?」

セドリックは不思議そうにリンを見た

「あたし、悩み事があると、ついつい長い時間お風呂に入って考えちゃうの。
ほら、リラックスして考えれば何か浮かんでくるじゃない?」

セドリックはそれを聞いて、何か思いついたように目を見開いた
すると、突然踵を返した

「ありがとう、リンのお陰で良い事が思いついたよ」
「え??」

「それじゃ、また今度!!」

そう言ってセドリックは足早に図書室を出て行った
リンは事情が飲み込めないまま、手を振りながらセドリックの事を見送った