リンはショックだった
それに、自分が今まで行動しなかった事を心から後悔していた


この2人は、もうそういう関係なんだ・・・

スネイプの手は肩から離れていたけれど、そのまま何も言わずにリンを見ている
リンは涙が出そうな自分を叱咤して、一生懸命こらえた
そして急いで落としたカバンを拾い、顔を上げる

「すいませんでした。確認無しに覗いてしまって」
「別に・・・「ああ、シンジョウさん」

スネイプの言葉を打ち消し、少女は微笑んだ

「別に良いわ、・・・それでは先生、また今度・・・」

そう言ってリンの横を通り少女は出て行った
部屋には2人きり・・・
スネイプは動揺を隠しリンを見る

「シンジョウ・・・今日はどうしたのだ?」

あまり抑揚の無い声に、リンは悲しくなった

「い、いえ・・・。この前貸して頂いていた本をお返しに・・・」

そういって本を差し出して、渡した
自分の声と手が震えている事に気付いたが
リンは涙を落とさない様にするだけで精一杯だった・・・
早くこの場所を立ち去ろうと一気に言葉を続ける

「本当に分かりやすかったです。ありがとうございました。」
「シンジョ・・・「それと、申し訳ありませんでした。」

スネイプの声さえ聞かずに、ただただ話す
顔は下を向いたままだった

「もう、傷も大丈夫です。では、失礼します。」

クルッとスネイプの顔を見ないまま扉の方へと向きを変える
スネイプは慌ててリンの肩を掴んだ

「待てっ・・・・・・!?」

だけどスネイプの手は、パシンと軽く振り払われ
リンの瞳からは大量の涙が溢れているのを見て
スネイプが言葉を続けられないまま、リンは走って出て行った

1人残されたスネイプは、どうしようもない胸の痛みを感じていた