スネイプは深いため息をついた
「(よりによってシンジョウに見られてしまった・・・
いや、グリフィンドールの連中でも厄介だが・・・)」
一人で思考を巡らせて、ソファに腰掛ける
すると香ったのはさわやかな石鹸の香りではなくて
甘ったるいバラ・・
あの少女といた所を見た時の彼女の顔を思い出す
そして脳裏によぎったのは、彼女の涙と叩き落とされた自分の手
あの涙がどう意味なのか、自惚れたいけれど
そう思う自分が馬鹿馬鹿しい
彼女を泣かせたのは自分だ、それに彼女と自分は教え子と教師
自分の気持ちが許されない事だって分かってる
誰にも知られてはいけない・・・
「(あのダンブルドアの知らせは、きっと我輩へのあてつけだろうが・・・)」
このまま彼女を見守るだけでも良い・・・
心からそう思える
スネイプはパラパラとリンから渡された本をめくった
この本を渡した時の彼女は、笑っていたのにな・・・
すると、一番最後のページに何かが挟まっていた
白を基調とした封筒に淡い色で苺の花が描かれている
宛名は「セブルス・スネイプ様」
急かす気持ちを抑えながら、丁寧な手つきで封筒を開けていく
全ての文章に目を通し、何回も読み直す
そしてソファから立ち上がり、スネイプは彼女の後を追い掛けた
ダンスパーティーまで後2日