少女は口元に笑みを浮かべてリンを見た

「珍しいわね?あなたのような優等生さんがこんな時間に」

そう言ってフフッと笑ってから
観察するような視線をリンに向けている

「ちょっと用事があって。本当にぶつかちゃってごめんなさい!!
急いでるんでもう行きま「あら?この先にはスリザリンしかないわよ?」

リンは先を行こうと前を向いたが、掴まれた腕の感触に少女を振り返る
少女は笑ってはいるが、どこか怖い

「一体だれに用があるのかしら?お友達?」

少女に掴まれた腕に、だんだんと手が喰い込んでくる

「でもあなたにスリザリンのお友達なんかいないわよね。
なら、誰かしら・・・?」

真っ赤に塗られた爪が妖しく光る
リンに痛みが襲う

「痛い・・・、離して!」
「フフッ、あなたって本当にムカつくのよ」

それまで優雅だった少女の顔が醜く歪んだ
リンはその変貌に少しでも痛みを和らげようともがいていた手を止めた

「散々邪魔しておいて、それでもまだ邪魔をするのっ!?」

ギリっとものすごい力で腕を握られる
リンは痛みに耐えかねて思いっきり腕を振り払った

「痛いっ!!あたしは何もしてないっ!!」
「・・・・・・あんたさえいなければ、全て収まったのよ!!
あんたさえいなければ・・・」

少女は唇を噛んで、リンを睨む

「ドラコはあたしの誘いを断らなかったのに!!」

「ぇ?・・・・・ド、・・・・ラコ・・・?」