「Miss,シンジョウ。大丈夫か?」

リンは、後ろから響いたスネイプの声に呆然としてしまった
理解が出来ずに返事を返せない

「シンジョウ?」

再び問われた声に、リンはコクコクと首を縦に振った
スネイプはそんなリンの様子を怪訝に思いながら、少女に目を向ける
少女の顔は暗闇の中でも分かるくらい青白かった
スネイプはため息をついた

「見たのが我輩だったから良かったものの、くだらない事を・・・」
「・・・・ぁ、あの・・・」

スネイプはゆっくりとリンの体を立たせ、支えてやる
だけど、その鋭い視線は、少女に向けられたままだった

「貴様が何を考えて行動しようと関係ないが、これ以上寮の品位を落とすな」
「で、ですが・・・、先生・・・・」

スネイプは強く少女を睨んだ

「もう二度とシンジョウに手を出すな。これ以上我輩を失望させるな」

そう言い退けたスネイプの声は、怒気を含んでいて、とても低く怖かった
少女はビクッと身を震わせて、寮の方へ走って行き、その姿は闇に消えていった

スネイプはその姿を見届けてから、リンに視線を向けた
先ほどとは打って代わって優しい視線を

「立てるか?」
「は、ハイ・・・。」

リンは気まずくて、顔を伏せたまま答えた
とても情けない気持ちでいっぱいだった

だけど、スネイプはそんなリンの様子を気にする事もなく優しく埃を払った

「・・・・・話があるのだ。ついて着てくれ・・・」

そう言って、スネイプはリンの腕を握り、軽く引っ張った
そしてそのまま自室まで足を進める

リンは未だスネイプの行動が理解できないまま、大人しく後をついて歩いた