いつもは短く感じられたスネイプの自室までの道のりが
なぜかとても長く感じられた
先ほどの行動もあり、リンはいつも以上に気まずい思いをしたまま、自室に着いた
「入りたまえ」
闇に溶け入る様な心地良いヴァリトンが響き、扉が開かれる
明かりと暖炉の火を灯したままの部屋は、とても暖かい雰囲気を醸し出していた
リンはおずおずと中に入る
すると後ろからスネイプの手に優しく促され、そのままソファに座らされた
スネイプもリンの正面へと腰掛ける
部屋中に沈黙が流れた・・・
「あ、あの・・・・」
リンは異様な雰囲気に我慢できなくなり、口火を切った
すると、スネイプはローブの裾から一枚の封筒を机の上に取り出した
苺の花が描かれている真っ白な封筒・・・
リンは、すぐさま状況を理解し、顔を真っ赤に赤らめた
「よ、読んだんですか・・・・?」
「ああ。先ほどシンジョウに渡された本に挟まっていたのだ・・・
誰からのものかわ知らぬが・・・・」
意地悪そうにスネイプは、笑う
「差出人をご存知かね?・・・Miss,シンジョウ」
「返事を是非とも書かねばなるまい?」
リンは、手紙に自分の名前を書いていなかった事を思い出した
確かにそれじゃあ、誰からのものかは想定できないだろう・・・・。だけど・・・
―――・・・この人は絶対分かって言っている!!
リンは心の中でスネイプに文句を吐き、心を決めた
もう、何もしない自分は嫌だ
「その手紙は、・・・・・わ、私が書きました。」
たった数秒の沈黙が、リンには永遠に感じられた