2人は仲良く並んでソファに座り、手に残っている傷の手当てをしていた
いつもは少し距離を取って手当てをしていたのに、今は、ものすごく体が近くて
リンは嬉しい反面恥ずかしかった
思わず身をよじって、距離をとる
すると、包帯を巻き終わったスネイプに肩へ腕を回され、ぐっと止められた
「シンジョウ、もっと我輩に近づけ。やりにくい」
「..で、ですけど...、前は、もうちょっと距離が......」
それでも距離を取ろうともがいていると、すぐにもう一方の腕が伸びてきて、引きずられた
スネイプは少し不機嫌そうにリンを見ている
「我輩の側が嫌なのか?」
声も、少し不機嫌さが、かもし出ていた
リンは顔を真っ赤に染めてスネイプを見る
「そんな事無いですっ!ただ.......」
「....ただ、何だ?」
スネイプはじっとリンの顔を見た
リンはその視線に気付いて、更に真っ赤に頬を染めた
「ただ....、あの..、恥ずかしくて......」
搾り出すように、とても小さな声だったけれど、スネイプに届くには十分だった
スネイプは意地悪そうに、口元を歪めた
そして、ずっと回されたままになっていた腕に力を入れ、思いっきり抱きしめる
体が密着し、相手の体温が直に伝わってくる
「えっ、や、スネイプ先生っ?」
「我輩は、これくらいが丁度良いのだが?」
ククッとスネイプは喉で笑いながら、リンを名残惜しそうに開放する
リンは顔を真っ赤にし、瞳を潤ませながらスネイプを見た
すると、スネイプはリンの黒髪をサラサラと弄んでいた手を離し、すっと立ち上がった
リンは突然の行動に、不思議そうにスネイプを見やる
顔は良く見えない
スネイプはテキパキと薬を棚に片付けて出来るだけこちらを見ない様にしている
「シンジョウ...」
不意に声を掛けられた
「....あまり、そんな顔で見るな。......帰したくなくなるだろう....」
そう言ったスネイプの顔は、ほんのり赤くなっている様だった
リンは笑みを浮かべた
スネイプはそんなリンをちらっと見てから、すぐに顔をそらした
「....今日はもう遅い。送って行こう」
「はいっ!」
するとスネイプはリンの手を取って、自室を後にした